2008年10月27日

Centre Rakieta

今日は朝からCentre Rakietaという現地のAIDS対策組織を訪ねていました。

Rakieta、そう、私がいつも使うバス会社の名前と同じです。

元々、RakietaでHIV陽性の社員がいて、昔はお薬が高くて払えず、みんなでお金を出し合ったのが始まりだったとか。

代表者は元Rakietaのえらいさんだった(?)ようで、コーディネーターは元女性社員。第一印象、とても好いです。インテリっぽい代表、アクティブで頭の回転の速いコーディネーター。どうして、私、ここに来てなかったんだろう・・・

彼らの標語は C'est ma vie. つまり、これは私の人生、です。自分の人生なんだから、自分で自分を守ろうよ、という感じでしょうか。

彼らは啓発活動の面で評判が高く、特に若者に向けての活動で有名です。なので、今回、若者に向けて調査結果還元ワークショップを開催するにあたり、彼らに支援をお願いしたわけです。

(ちなみに、いつもネットをしている場所は、彼らのお店でした。活動資金集めの一環なんです)

快く引き受けてくださったのですが、今、HIV検査のキャンペーン中で超忙しい。しかも、今回のキャンペーンは鉱山労働者です。鉱山のある荒野を走り回らなければなりません。彼らはブルキナではリスクの高い行為が多い人たちとされています。

バンフォラ周辺は金鉱があります。金鉱は多くが露天掘りで、会社などに管理されているわけではなく、周囲には何にもない平原のど真ん中。みんな、てんでばらばらに集まり、簡単にビニールでテントのようなものを勝手に作り、寝泊りしています。団体があるわけでもなく、もちろん、単身の男性が多いです。一応、なにがしかの現金収入は得られるようで、通常よりも高い水や食べ物で生活しています。彼らに必需品や食べ物などを売りに来る、そんな商売をする人たちがいるわけです。セックス・ワーカーもそんな感じで、彼らの周りに集まってきます。

ブルキナで初めて、彼らのコミュニティーを対象にしたキャンペーンが開催されることになったのはいいのですが、なんといっても荒野のど真ん中。実施するほうは、なかなか大変なようです。

忙しく人が行き来する中でのお願い。なんだか申し訳ないのも手伝って、遠慮がちにしてたら、時間があっという間に過ぎてしまいました。

お昼からは、Dr Dakuyoのところに行き、出来上がった石けんサンプルを貰い受けます。そして、その足で小学校の先生隊員を訪ね、明日からの研修に備えてビデオカメラを借ります。最後に市役所の元上司を訪ね、工場建設用の土地・家屋の入手可能性を探ります。

明日からは5日間連続で、村でのシアバター研修に出かけます。朝、6時に出て、8時に間に合うかどうか。田舎道は大変です。そのまま16時くらいまで研修は続き、夕方遅く、帰ってくることになります。

11月2日は研修データをまとめ、3日からは首都で、いよいよ工場建設費についての交渉、プラス、メインイベント「SIAO」訪問です。

SIAOについてはまた、詳しく書きますね。

明日からはとんでもなく忙しくなりそうです!!!
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2008年10月24日

毎日PCとにらめっこ

10月23日(木)
最近、ずっとPCとおうちでにらめっこで、ほぼ、一歩も外に出ていません。

月曜日にDossier Techniqueを終わらせ、事業計画を考え直して仏語訳し、PAMACに送りました。そして、ブログを一気に書き上げて終了。

火曜日からは、石けんからは離れて、ずっと、昨年の質問紙調査の結果を仏語でまとめるのを進めると同時に、結果返却のワークショップ開催に向けて、案を練っています。データがかなり複雑なので、分析もさることながら、報告書の書き方も悩みます。でも、日本ではゆっくりデータに向かい合う時間が取れない生活なので、とてもいい機会です。生データととことん向き合うのも、大切なんです。

ちょっとだけご説明すると・・・
2005年からバンフォラ市で、若者のHIV感染に関わる性行動(コンドーム使用や複数パートナーなど)と、知識、リスク認知、心理社会的尺度などの関係を調べています。

どうも、若い世代でも男女差が大きく、女性が社会的に脆弱であることが伺われ、HIV予防の障壁になっている可能性が示唆されました。

2007年は2回目の調査でしたが、ソーシャル・キャピタルと呼ばれるものに焦点を当てました。2005年は個人的な側面のみを調べたのですが、その結果から社会的な面も調べる必要性を感じたからです。

ソーシャル・キャピタルは未熟な概念で、いろいろな定義があるのですが、要は、人のつながりは財産である、というようなところです。人との繋がり、そして信頼関係や互酬性が、健康や幸福にもよい結果を与えているという研究結果がハーバードを中心に相次いで出され、世界的に注目されています。しかし、ロンドン大学からは南アフリカのエイズに関する調査で、すべての社会的つながりがHIV予防的にプラスに働くわけではない、という調査結果が出されています。

今回はこの概念についても、どういった社会的繋がりが、どのように性行動に影響しているのか、を調べています。

データが、嫌になるほど、ややこしいんです。

調査のそのままの結果と私の考えた分析案を、2007年に調査した若者たちにぶつけ、彼らの反応や意見を聞き、それを元に再び彼らに突っ込んだ内容をインタビューするというのが、今回の調査です。

アフリカなんかだと特に結果還元する研究者が少ないようですけれど、やっぱり、調査ささせていただく者としては、時間を割いて参加してくれた彼らのデータは彼らのものだと思うのです。結果を説明してもらうのは、彼らの当然の権利だと思います。田舎でも、アフリカでも、みんな、暇なわけではないのですから。

明日はBoboに行き、少々共同研究者と議論し、お姉さんとごはんを食べ、煮詰まった頭に少し風を入れたいと思います。。。

Banforaに帰ってくるのは日曜日朝。さあ、いよいよ、調査も本格的に動きだします。



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2008年10月21日

イッキ 第2弾。

10月10日(金)
今日は朝からDakuyo先生とDossier Technique、つまり詳しく石けんプロジェクトのことを説明した文章を確認。他に、サンプル石けんのレシピを話し合い。先生はアイデア豊かで話がはずみます。とりあえず、今は先生の会社の石けん作りが忙しいので、月末に作ることに。いろんなフレグランスオイルなんかも持って来てみたので、ちょっと楽しみです。明日、早速工場の見積もりを持って来てくれるように頼んでくれました。戦々恐々です。

夜は再び隊員のレストランへ。今日、2003年から使い続けてきたプリンターがとうとう動かなくなったのですが、偶然にも電気機器隊員と遭遇。ちょっと見ていただくことになりました。彼は病院にお勤めしているので、月曜日に持って行きます。久しぶりの病院。みんな元気かなぁ?

10月11日(土)
朝、一番でDakuyo先生のところへ。先生、待ち合わせに遅れること30分。のんびりとブルキナ時間が流れて行きます。先生が来たらすぐに建設会社の人がきて、丁寧な説明をひととおり聞きました。はい。確かにそのとおり。私がお願いしたことも、ほぼ実現されています。

いや、わかるんだけど、建設会社の人を責めるわけではないけれど、高い!!!無理!!!基本的には私が出すわけではないのですが、現地組織および女性たちのクレジットになるので、そうそう、無茶もできないのです。理想と現実・・・いろいろ宿題ができました。

Dakuyo先生は忙しく、まだDossier Techniqueの改善ポイントを見れていないということだったので、火曜日にお約束して、おうちに帰ってきました。

夜は私たちが宿泊している高級ホテルのレストランで初ディナー。同居している専門家のおごりです。とっても優しいんです、2人とも。私はお魚の農民風ソース。野菜たっぷりのトマトソースのかかった魚のフライです。ここのオーナーがBanfora特産のさとうきびから作ったラムを使ったキューバリバーをアペリティフに、優雅なディナーでした。ごちそうさまでした!

10月12日(日)
恒例になりそうな、日曜マルシェでのお買い物。みんなでぞろぞろお出かけです。石けんの材料になりそうなもの、売り物になりそうなもの、見慣れないもの、きょろきょろ探しながら、進んでいきます。現地語なので、なかなか自由にやりとりできないのがもどかしいけれど、生き生きしたハレの場ではこちらまで元気になります。

さあ、今日は頭がすっきりしているので、しっかり統計分析してみましょう!


10月13日 (月)
朝、病院へ行き、プリンターを預けました。直るといいなぁ。。。なにせ、インクがたくさんあるのです。直らなかったら、ここで買うしかないのですが、インク、高いんですよーーーなんとか直ることを祈りつつ、元居た職場、地域保健所衛生部へ。ここには後輩隊員が2人も配属されています。レストランを経営している彼と、看護師隊員。残念ながら、新しく来たと言うディレクターにも、看護師隊員にも会えず、元同僚の数人に会えただけでした。忙しいみたいですね。いいことです。活動ができているということでしょう。ひとり、PCをたたいていたレストラン隊員(怒られちゃう!)としばし歓談。市役所に行くことを思い出し、向かいます。

最初にブルキナに派遣されたときは、バンフォラ市役所配属でした。でも、職務内容から、地域保健所の衛生部と一緒に働きだし、押しかけてオフィスまで入り込んでお仕事をしていたのです。とは言え、市役所にも毎日1度は顔を出していた私には、どちらも大切な職場。

市役所は異動がないので、元同僚たちがわんさかいます。一番仲のいいアンリエット。しっかりものの彼女はいつのまにやら上席のポストに。市長秘書となっていました。いつものとおり、お土産をわたし、しばしお話。彼女は義理堅くて、お土産のお礼にと、お洋服をいつも作ってくれます。今回は貧乏な私。日本で行った安いバス旅行の金沢みやげ「瓶入り金箔」をプレゼント。これ、きっとアフリカの人が喜ぶはず、と思って多めに持ってきたのですが、彼女もやっぱり大喜び!本物の金って、ここではやっぱり特別なんですよね。

元上司は不在。なんでも病気だとか。彼、ひ弱なんです。いっぱいいじめられて、大いに怒鳴りあいもしたけれど、やっぱり、なんか仲良しな感じです。数日前から休んでいるという言葉にちょっと心配。サボり癖もあるので、どちらかわからないのだけれど、彼のお嫁さんはとてもしっかりした人なので、大丈夫でしょう!

帰宅したとたん、電話で「プリンター、直りました」という連絡が!すばらしいですね、協力隊!早速とりに行きました。うれしいことにお昼のお誘いを受けたのですが、ふと、空を見上げると真っ黒になっている・・・これは確実に大雨の予感。お昼は明日にしてもらって急いで帰宅。着いたと同時に降ってきました!!!本当に異常気象なブルキナです。

10月14日 (火)
朝、Dakuyo先生を訪ねて薬局へ。先生とDossier Techniqueを見直します。いろいろと気付いた点や機器の入手先の情報等をもらい、昨日のお約束のお昼のお食事へ。

バンフォラはブルキナでも数少ない観光地でもあり、結構いいレストランがいくつかあります。そのうちのトップレベルのカリプソ・レストランへ。いつものとおりの席に座り、いつものとおりのリ・グラを頼みます。アフリカ風炊き込みごはんです。ブルキナでは大抵トマト味。ここのはおいしいんですよーフランス人のオーナーの趣味か、リゾートっぽい雰囲気も素敵です。

隊員3人とお食事したあと、Bobo行きのバスチケットを買って、帰宅。今日は昼からBoboに出かけて、見積もりを取りに回ります。いろいろ準備をしていると、すっかり夕方。再び、Boboのお姉さん宅にお邪魔です!!!坊やも子犬も猫ちゃんもうさぎさんも、みんな元気かな?

Boboへ向かう途中、Banfora郊外のサトウキビプランテーションです。広いです!!!

砂糖の杖 さとうきび.JPG


10月15日(水)
今日はなんだか、体調がよくない感じ。たぶん、昨日のお外でのご飯がちょっと当たった感じ。また、地雷です。暑くて、しかも下痢を抱えて、とても外を歩き回る体力はなさそうだったので、お昼までおうちで書類を書いていました。

お昼を軽く食べて、ちょっと回復してきた感じだったので、一番遠い見積もり先にお出かけ。お友達にお願いして、送ってもらいました。石けんに使う苛性ソーダを扱う会社です。Dakuyo先生によると、中国製とフランス製、スイス製が入手可能だとか。もちろん、化学製品は怖いので、ヨーロピアンな確実な製品を入手しなければなりません。

つれてきてもらったのは大きな倉庫。一抹の不安を抱えて入り口の門番さんに聞くと、奥にある小売の窓口を教えてくれました。

ここでは、フランス製のいつも同じ会社のものが、確実に手に入るそう。25kg 22500CFA。 6000円弱です。品質の確実な苛性ソーダの入手ができるかどうかが心配だったので、ちょっと安心。お友達にコーラのお礼をして、おうちに帰りました。

10月16日(木)
朝から体調も回復。一気に見積もり取り回りに出発です。

まずは、実験用具の会社 Maison COBELへ。ビーカーや電子はかり、PH計測器なんかを見積もってもらいます。でも、すぐに品物を見れるわけではなく、いちいち、倉庫から持って来てもらわなければいけません。また、すべて在庫してあるわけではなく、フランスに注文しなければなりません。とりあえず、品物をチョイスし、現物確認できるものはして、見積書作成をお願いしました。Dakuyo先生いわく「COBELはモノはいいけど、高いよ!」 途上国は生活レベルの格差が本当に大きい!いいモノはものすごく高いんです。ま、手に入るだけ、いいのかも・・・

次は乗り合いタクシーに乗って、市の中央部まで戻り、コンピューター関係を見ます。Dakuyo先生に案内されたとおりに銀行の近くに来ても、よくわからない。おまわりさんに聞くと、「どっかでみたなぁ」「あっちじゃない?」いいかげんです。。。でも、銀行のお姉さんが通りかかり、しっかり教えてくれました。おまわりさん、ぜんぜん違うところを教えてくれていたけれど、どこのことだったのでしょう?

お姉さんに教えられたとおりに歩いていると、私のアンテナに反応が・・・

PAMER1.JPG


PAMERというプログラムの販売ポイントでした。PAMERとは女性たちに小規模の融資をして、起業支援を行っているプログラムです。Banforaで多く見るプログラムなのですが、やっぱり、店内にはバンフォラの産品がたくさんありました。壷などの焼き物から、はちみつ、シアバター、穀物、そして、石けん。様々なものがあります。私の大好きなスンバラもあります。多くの女性グループは粉のものを袋詰めにして売っているのですが、ここでは、丸いままのスンバラ、つぶつぶのスンバラを売っています。他にもバオバブの実の粉(ジュースにして飲むとおいしい!)なんかを買いました。

ちなみにスンバラはこんな感じスンバラ.JPG









PAMERの隣がすぐにコンピューター屋さん「OCB」だったので、入っていろいろお話を聞きました。ふと、プリンターを見ると、1万円くらいでCanonの新しいモデルがあります!!!でも、インク、約5千円・・・ちょっと考えます・・・

まだまだ見積もり取りは続きます。石けん作りには、なべや濾し器など、市場で見つかりそうな道具も多く使います。でも、市場、やっかいなところで、外国人には絶対に勝手に若い男の子がついてきます。馴れ馴れしく肩なんか抱かれ、で、最後にお金をせびられます。面倒くさいんです。

今回は、たまたま聞いたお店のおじさんがいい人で、ひとりの男の子に案内を頼んでくれました。目上の人に頼まれたからか、結構まじめに案内してくれました。でも、今日、買わないんだよね・・・ごめんなさい。それでも、しっかり案内してくれて、最後に連絡先を教えてもらって、お金も取られずに(もうひとり、勝手にくっついてきた子には、しっかりせびられたけれど)、お別れしました。なんか、ちょっとお礼してもよかったなぁ。

スーパーで頼まれていた買い物(お肉とコーヒー)を買い、帰宅。すごーく疲れました。砂埃だらけです。でも、ボボでの見積もりは終わり。ゆっくり見積書のまとめができました。

10月17日(金)
朝、10時のバスでBanforaに帰ります。まず、バスのチケットを買って、荷物を預け、にんじん+さやいんげんを買いに出かけました。昨日、買えなかったんです。バス乗り場の近くに有名な野菜売り場(といっても路上です)があります。季節はずれのにんじんも、ここなら採りたてのものが手に入ります。しっかり、高いけれど鮮度のいいにんじんをみつけ、サヤインゲンもいいものを手に入れ、バス停へ。ボボのRakietaバスの荷物係のお兄さんも、みんな親切です。いろいろお世話になります。感じがいいお兄さんにお礼を言っていたら、Banfora行きバスが動き出しました。

お昼からは、Banforaの市場で見積もり取りです。やっぱり、市場はややこしいのですが、ひとり、いいお兄さんに出会い、親切にしてもらいました。いい人に恵まれている毎日ですね。ここで、アフリカのシンボルをいくつか描いたバケツを衝動買い。日本に持って帰ります!!!

迷路のような市場を歩いていると、どこからか、Yuko!と呼ぶ声が。振り返ると、なんと、去年カシューナッツ・オイルをプレゼントしてくれた技師のお兄さんです。去年の時点では、オイルの販売先がなく、生産中止していたのですが、グループを作って再開したとか。私には自転車以外交通手段がないので、彼の村まで行くのは難しいのですが、カシューナッツオイルには興味深々。滞在中、ぜひ、いきたいと思います。

10月18日(土)
今日は、昨日マラリア予防薬の飲み方が悪かったみたいで、体調崩しています。気分わるいです・・・午前中はお昼のメロドラマ一挙放映を見、昼からはベッドでごろごろ、仏語のお勉強していました。。。

夜、昨日から来ていたJICAご一行さまのお一人がいらっしゃいました。みんなでお茶を飲みながら、しばしお話。いろんな人と出会い、いろんなお話が聞ける幸せをかみしめる今日この頃です。

10月19日(日)
今日はちょっと復活。でも、昨日、先日隊員にお願いされた「ブルキナHIV&女性器切除講座」は延期。まだ、本調子じゃないのです。また今度ね、ごめんね!!!私が居ない間、どうも料理をあまりしなかったらしく、野菜がまだわんさか残ってます。で、市場のお買い物はなく、みんな、それぞれ、お仕事。こんな緩やかな日もありますね。。。




posted by A DANSE at 04:26| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

大変ごぶさたしています。今日はイッキ!

まだ、なんとなく雨季がすっきり終わらない、異常気象なバンフォラです。今日こそはイッキに昨日までの出来事を簡単に綴りたいと思います。

10月5日(日)
今日は昨日疲れていてできなかったおそうじをみんなで開始。雨季の間に数ヶ月空いたおうちは、すっかりカビだらけ。それでなくても、なぜか、到着直前にペンキの塗り替えの終わったおうちは、ペンキくさい!窓も戸も全開でやっと眠れたのです。ペンキとカビの臭いのマリアージュ。最悪です。ホテルなのに、なぜか雑巾がけしたり、食器を洗ったり。まるで別荘のよう。食品も整理します。日本人専門家はビジネスクラスで来るので、34kg(だったかな)の荷物を3つくらい持ってこれます。1年に数人が複数回往復するので、日本食が豊富!ブルキナでは日本食が手に入らないので、貴重です。

終わって一息ついて、さあ、今日はマルシェへ。バンフォラには大きな公の常設市場が2つあるのですが、毎週日曜日は大きな市が立ちます。周辺の村々から野菜や雑貨、工芸品等々、ありとあらゆるものが揃います。もちろん、シアバターも!

雨の多いバンフォラは野菜や果物、魚が豊富。隣国コートジボワールとの国境も近く、おいしいものが揃います。一通り野菜や卵、バター等々を買い、みんなで仲良くお昼。

やっと、バンフォラに帰ってきた実感がわいてきました。

10月6日(月)
今日は朝から書類書き。お昼過ぎもせっせと書いているとなんだか雲行きが怪しい。

アフリカの雨季の雨は降る時がわかります。たいていは、まず温度が高くなり、風が吹く。空が暗くなり、雷が聞こえ、まもなく大雨がやってきます。

今回もすごい大雨でびっくり。バンフォラはやっぱり雨が多い。こうなると、雷で壊れてしまうことがあるため、コンセントはすべて抜きます。7月の滞在では、このホテルのすべてのTVが壊れたとか。ホテル経営も大変です。雷ガード、つけないのかな・・・停電もしばしば起こります。でも、なぜか途中よりも、雨の始まる前が多い。

「コンセントよし、懐中電灯よし」と確認し、ノートPCでお仕事を続けていると、なにやら水しぶきが腕に。。。いやーな予感がして振り向くと、雨漏り!!!しかも、部屋のど真ん中。ベッドを急いで動かします。

急いでバケツを持ってきてみると、たまる水が赤い!!!

あまもり1.JPG


上に死体か何かがあったらどうしよう、なんて怖がっていると、もう一箇所別のところで雨漏り。

2つ目のバケツを持ってきて、やっと他のところも心配になり、見て回ったところ、私のお部屋だけの様子。帰ってきた他の2人も心配そう。なんでも、屋根裏に使ってある防水のための材料が、この赤い色となって落ちてくるのだとか。しかもかなりの毒性らしく、だから濡れた床で数匹の虫が即死したんだ、と変に納得。一応、明日修理に来てくれるらしい。寝てるときじゃなくてよかった!!!
あまもり2.JPG

10月7日(火)
DrDakuyo.JPG今日はDakuyo先生という薬学博士と面会です。2003年にバンフォラにきたときからのお知り合いです。この先生、薬局も経営しているのですが、同時に伝統医薬の会社も経営しています。元々、保健省で伝統薬の部署の立ち上げをした人物。

1978年に出されたアルマアタ宣言というものがあります。これは健康を基本的人権として認めたもので、そのために「プライマリーヘルスケア」という概念を打ち立てました。簡単に言うと、プライマリーヘルスケアとは「健康であることを基本的な人権として認め、全ての人が健康になること、そのために地域住民を主体とし、人々の最も重要なニーズに応え、問題を住民自らの力で総合的にかつ平等に解決していく方法・アプローチ」だといえます。結構難しいんです、この概念。

そういった背景のもと、身近な伝統薬が見直され、伝統的薬草学(漢方みたいなものですね)が専門の彼がフィールドを駆けずり回り、伝統的な医療者を調査し、本当に効果のあるものだけを厳選して、製品化したというわけです。現在ではブルキナ中の診療所や薬局で買うことができます。

そんな彼はブルキナきっての発明家でもあり、起業家でもあります。イデオロギーに流されやすく、伝統薬をあっという間に日陰の存在にした保健省を飛び出し、自分で会社を作り、現在に至ります。すべて機械は自分で設計し、マラリア薬だけでなく、発毛シャンプーや精力剤、痩身茶なんかまで作っちゃう。そして、薬草石けんも作っています。

しかも、そんなビジネス面だけではなく、森林保全もきっちり考えています。それもそのはず、彼は誰よりもその尊さを実感しているからなのです。日本人にモテモテの先生は、JICAのプロジェクトとも仲良し。彼らの村人向け研修(確か、持続的な森林資源の採取方法や薬草栽培方法)にも参加しています。

今回、彼に石けんのサンプル製造を頼みます。もちろん、日本でもサンプル製造をするのだけど、一度どんなもんか、こっちでもやってみようと思ってお願いしました。

丁度、明日、石けん作りをするというので、朝イチで見学をお願いしました。

他にも、今回の石けんプロジェクトについて、しばし議論。彼の参加は重要です。なにせ、外国製造業者として認められないといけないのです。薬剤師で伝統薬の専門家で、石けん製造の実績のある彼の参加は必要不可欠なのです。

なんでも、彼の石けん、最近は月産1万個らしい。よく売れてます。今日もカナダから10箱の依頼があったとか。

さあ、明日の石けん作りの見学、楽しみですね。

10月8日(水)
今日は朝から石けん作りの見学です。まずは昨日型入れした石けんのカットから。

Moule.JPG型に入れた石けんは、こんな風に寝かせてあります。








型だし.JPG2人がかりで型を抜き・・・










型はずれた.JPG型がはずれたら・・・









移動.JPGカットの機械に移し・・・







最初のカット.JPGゆっくりハンドルをまわし、カットします。











方向を変えて.JPG今度は方向を変えて









もう一回かっと.JPGまた、カット。







板に並べて.JPGひとつづつ、ばらして、板に並べて








乾燥場に運ぶ.JPG乾燥室に運び








乾燥棚に並べます.JPG棚に並べます。









苛性ソーダと薬草煮出汁.JPG今度は、石けん仕込み。
これは既に準備されていた、薬草浸出液と苛性ソーダを混ぜたもの。







クレイを測る.JPGクレイも量って、先ほどの液に入れ、混ぜ合わせます。








ぐるぐる.JPGこれと油をまぜて、ぐるぐるまわします。








トレース、かなり固め.JPGぐるぐる・・・1時間弱まぜます。かなり硬いトレースが出るまで混ぜます。なんでも型が古くなって、もれちゃうのだとか。






表面をならす.JPG型に流し込み、表面を均します。真剣。一晩寝かせて、明日、カットです。







刻印.JPG今度は昨日カットした石けんの刻印うちです。
すべて手作り機械のDakuyo先生。これも手作り。こんな感じで二人で協力して進めます。








しんけん.JPG真剣。







できあがり1.JPGできあがり。










これが包装されて、店頭に並びます。乾燥は14日。日本とは少々作り方が違います。それにしても、鹸化反応が早くてびっくり。そう、ここは暑かったのでした(笑)


10月9日(木曜日)
今日は昨日の腐りかけたジャガイモが当たったようです。毎日、なにかと地雷があり、たまに踏んじゃうと、こんな事態になります。いや、気をつけましょう。。。



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2008年10月13日

いざ、バンフォラへ

10月4日(土)
今日は、いよいよバンフォラに向かう日。夕方になる前にJICAのプロジェクトの方たちが迎えに来てくださいます。お姉さんはBobo歴5年以上で、情報もたくさん持っており、JICAの中では一番の古株。ご挨拶も兼ねています。

最後の日ということで、朝からおじいちゃんのところにご挨拶。また、良い報告をしに戻ってくるはずだよ、と告げられ、心でがんばろうと再決意。

デザート.JPGお姉さんからお昼はサプライズ!!!昨日のスンバラ鶏に続くスンバラご飯 Riz au Sumbara。スンバラを入れて炊いたご飯です。食べたい、食べたいと言っていたのを覚えていてくれて、用意してくれました。お姉さんのところには、警備員さんと住み込みのお手伝いさん(ボンヌ)がいます。ファティちゃんという若い女の子ですが、本当にびっくりするくらいお料理上手。その彼女が作るスンバラご飯、今までで一番おいしかったです!!!おまけにお姉さんがフラッペをデザートに!緑ですが、メロンではなく、こちらで売られているミントシロップ。緑のアイスクリームはアイスクリームの素で作ったピスタチオ味。カンペキ!

16時ごろ、JICAプロジェクトご一行様到着。ご挨拶ののち、一路、バンフォラへ。

バンフォラは緑が多いところで、すぐ手前にはサトウキビのプランテーションが広がり、滝も見え隠れしています。ここまで来ると、ああ、帰ってきたなぁ、と思うのです。

いつものホテル、カンヌ・ア・スクル(さとうきび)へ。ここのプロジェクトはプロジェクト期間の5年間、ずっと、このホテルの一軒屋を借りています。前回もここの1室があいているから、とお借りしたのですが、今回もお邪魔。いつもお世話になります。

台所もあるし、掃除もしてくれるので、快適。さあ、バンフォラ生活、はじまりはじまり〜。

夜は、私の後任の男性隊員が開いたレストランへ。彼は調理師だった異色の村落普及員です。レストランの衛生向上のため、自分で開いて見せたほうがいい、と、自宅をレストランとして開放しています。モノのないところで、とても工夫していて、やっぱりおいしい。そして、営利目的ではないので、安い!しあわせな気分でぐっすり眠ることができました。

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Centre Muraz訪問とスンバラ鶏

10月3日(金)
今日は朝イチでCentre Muraz医学研究所の共同研究者と面会。相変わらず、ディレクター代理をしていて、忙しそうです。彼はWHOのブルキナでの脳髄膜炎や黄熱病の疫学責任者でもあります。最近の感染症の動向やCentre Murazの活動をいろいろ聞きました。また、前回調査結果還元ワークショップ開催やこれからの分析の方向性などについてお話。ワークショップには彼も参加してくれることになりました。以前行った調査から、専門家、つまり医師から聞く話が一番信頼できると思っている若者が最も多く、地元では非常に有名なCentre murazの医師である彼が実際の調査結果を交えてお話しすることは、とてもよい啓発になります。その後、前回の調査でとてもお世話になった社会学・人類学ユニットのディレクターも訪ねたのですが、あいにく不在。何人かの社会学系ワーカーと再会して、帰途につきました。

スンバラ鶏.JPG夜のご飯は、私の希望でスンバラ鶏。Poulet au sauce sumbaraです。スンバラとはこちらの調味料で、木の実から作った発酵調味料。結構、豆っぽいし、糸をひくので納豆っぽい感じですが、実際は味噌に近いとか。これを入れたソースをかけた炭火焼鳥の丸焼きが絶品。屋外で(なぜか)大音量のサルサを聞きながら食べるスンバラ鶏は、やっぱりおいしかったです。

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2008年10月10日

もうひとつの石けん工房とFitini Show

10月2日(木)。今日は昨日の朝にアポをとったもうひとつの石けん工房へ。ここは別に会社でもグループでもなく、いたってごく普通のおうち。しかも、居候先のご近所さんでした。前からこの石けんのファンだったお姉さんも一緒に工房に向かいました。

この工房はご夫婦でされていて、奥さんが石けん作りを担当、ご主人はレシピの開発や石けん関係の道具の開発を担当されています。元、地理の先生だとか。机の上には英語の辞書やコンピューターのテキストが載っています。勉強家なのですね。奥さんは身体を壊して(たぶん、腱鞘炎がひどくなった?)、石けんの生産量は減らしているそうです。

石けん夫婦.JPGおじさんが手に持っているのは、自作の刻印機。おばさんが持っているのが石けんです。包装も形も、他の大手のものと比べても美しく、とても興味を持っていた石けんだったのですが、やっと、理由がわかりました。ご夫婦の協力のたまものですね。おじさんのような発明家精神は、ここブルキナでたまに出会うのですが、大阪の起業家精神にも似て、なんだか人を元気にさせるのです。





石けんの中に入っている伝統医薬のひとつ.JPG(これはここの石けんの伝統医療的原料のひとつ)









ぶたこ.JPGお昼、子犬が預けられました。早速、お姉さんのぼうやと仲良し。









昼からはFitini Showという子どもの素人出演の全国大会決勝に行ってきました。お仕事の続きを・・・と思っていたのですが、お姉さんがお仕事で行けず、ぼうやが大暴れ。で、いつもお世話になりっぱなしの恩返しということで、ぼうやのお母さん代わりです。

かわい子ちゃん.JPGTVで生中継とあって、みんな着飾って大賑わいです。アフリカではおなじみ、ユニリーバ社の常温保存(?!)マーガリン、ブルーバンドの提供で、会場ではTシャツや紙製サンバイザーを無料で配っていたりするので、青と黄色の「ブルーバンド」カラー一色。









馬に乗って登場.JPG

ちっちゃいこのおどり.JPGこれは市役所勤務の青少年活動隊員の配属先の活動の一環で、招待券をもっての入場。いやはや、すごい勢い。ちなみにFitiniとは現地の言葉で「ちいさい」とか「子ども」の意味です。おちびちゃんたちが踊ります。










劇.JPG劇あり、










歌.JPG歌&踊りあり、









みすこん入賞者.JPG各民族の花嫁ミスコンあり、








なまずのトロフィー1.JPGで、この“聖なるなまずのトロフィー”を争います。











全く期待していなかったのですが、いえいえ、なかなかどうして、すばらしい子どもたちのショーでした。



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2008年10月08日

l'OCCITANE : Made in Burkina

10月1日(水)
以前書いたように、Boboには最近ずっと気になっていたSPHという石けん工場があります。そう、Youtubeで見つけた動画。「Karité」と「Bukina」のキーワードでひっかかりました。どうも、ロクシタンの石けんを作っているらしく、ロクシタン基金というロクシタンの福祉事業部みたいなところが作っているビデオで、とてもよくできています。画面中にはいくつか石けんが出てきますが、とても質がよさそうです。立派な、ブルキナとは思えない機械まで入っています。でも、連絡先がわからず、困っていたのですが、なんと、祝日前の石けん店頭調査で、そこの石けんを発見。連絡先が書いてあったので、早速電話してみました。すると、明日から出張なので、今すぐ来なさいとのこと。急いでもうひとつの石けん工房とアポを取って、タクシーに飛び乗り、急行しました。

SPH.JPGそこは、まさに動画の通りの工房。前もって動画を見ていたため、話がはずみます。今は主に国内を中心にマリとニジェールでホテルの客用石けんを作っていて、その数は100箇所以上。カリテは20%配合です。国内の小売市場では3種類販売。






Kali Baute.JPGはちみつせっけん.JPG








1つは洗濯石鹸(かなり大きくて350CFA)、1つはKari Bautéという名前の普通の浴用石鹸(カリテ40%配合)、そして最後、これが超気に入ったのですが、はちみつ石けんで150g400CFA(カリテ40%配合、他、パーム油とパーム核油使用)です。かわいいでしょう?ロクシタンの石けんをまねしたものらしく、なかなかの出来です。ブルキナ製とは思えない!はちみつの香料を少々使っており、はちみつの香りがします。はい、弊社でぜひ仕入れを検討したいと思います!




ロクシタン.JPG他にもロクシタンのために作ったという石けんを見せてもらえました。よく見ると、ロクシタンであることには変わりないのですが、ロクシタン基金の文字が。これ、福祉部門みたいです。さらに説明を読むと、目の不自由な人の団体に全額寄付するとの記述が。なるほど。。。本当に驚いたことには、この複雑な形の箱をここ、ボボで作ったとか。紙も印刷も、見たことがないくらい質が高い!印刷の元になるデザインはロクシタンから送ってきたらしいですが、それでも、本当にうれしい発見です!!!

ロクシタン動物.JPG動物石けん 中身.JPG








もう一種、今年の秋発売の石けんは、動物石けん。ライオン、かば、ぞうの3種類セットです。かわいいですね。これもロクシタン基金のものでした。これらの石けんはどうも日本には入ってこなさそうですね。ロクシタン基金なんて、聞いたこともないですし。

ところで、すべて、ここの石けん、ちょっと驚いた作り方をしていました。なんと、ブルキナの大きな石けん工場がマレーシア等から輸入する石けん素地(工場で作られた石けんを細かくしたもの)を買い、カリテの石けんのみをコールド・プロセスで手作りして、これもまた、細かくし、それを機械で混ぜ合わせて、丁度生クリームのように口金を変えて押し出すのです。重さは自動的に量られて、自動的にカットされてゆきます。カットされた石けんはひとつひとつプレス機で成型+型押しされて、包装され、完成です。

ロクシタン基金ロゴ.JPGロクシタンの石けんは、少しだけ異なります。彼らはカリテバターをブルキナで買い付け、それをフランスに送り検査等々し、それで石けんを作り、細かな石けん片にします。他の材料で作った石けんも同様に石けん片にして、それらをもう一度、ブルキナのこの工房に送ってくるそうです。ここではそれらを混ぜ合わせ、成型して再度輸出するのです。前回(紺の分)は、包装までしていました。つまり、石けん自体はブルキナでは作っておらず、でも、Made in Burkinaと書いてあります。ああ、なんだか・・・です。やっぱり、質が低いと判断されたのか、質のコントロールが困難とされたのでしょうね。そんなに仏・ブルキナ間を往復させても、恐らく1500円程度で売れる石けん。世の中、フクザツです。

帰り、人に頼まれて、ホテルへの営業でついでに売っているというホテル朝食用はちみつ30g入りをもらいました。Koudougouという町の特産です。とってもかわいいです。はちみつ.JPG




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断食明けのおまつり:ラマダン

ラマダン.JPG9月30日。今日はやっぱりラマダンでした。朝からお祈りに出かけるも、間に合わず。。。ちなみにお姉さんが手に持っているのはひとり用のござです。










BBQです.JPGもちろん、祝日です!!!で、みんなでお祝いです。ソーセージを買いに行き、カレーライスを作り、いよいよバーベキューとカレーライスのパーティーです。普通は羊をつぶして食べますが、今回はBBQで済ませました。

今日も、しっかりDossier technique作り。この文章が土台となって、石けん工房のお話ができてゆくので、熟考を重ねます。あまり要求しすぎても断られるだけだし、だからといって、あまりにも要求しなさ過ぎるのも、負担が増えるばかりだし、さじ加減が難しいです。分析も、仏語でレポートを書きながらなのですが、仏語の統計用語が難しい!!!ネット環境が懐かしいです


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お休みはお月様しだい・・・

9月29日。今日は月曜日ですが、翌日が祝日かもしれないということで、なんとなく、みんな浮かれています。断食祭(ラマダン)明けのお祭りは、お月様が見えるか見えないかで、その国のイスラム教組織の「月の委員会」が決定するらしく、割と夜遅くのニュースで「明日、休みになりました」などといわれてしまいます。

そんな中、ちょっとどんな石けんが出回っているのかを調べるために、お店をいくつか回ってみることにしました。そういった高級よろず屋的お店では、女性グループが作る様々なものが売られています。そういった食品なんかも創意工夫が見られてとても興味深く参考になります。

行ってみると、やっぱり、以前買った石けんのバリエーションが増えていたり、国立衛生研究所の検査を受けていたり、いろいろと工夫が見られます。とりあえず、ひとつずつ買ってみました。ラマダン明けは、いよいよ石けん作りの工房をいくつか回ります。

さあ、今日は毎日やってもなかなか進まないDossier Techniqueや統計分析の数々に覚悟して取り組みましょう!

夜、バンフォラ市で私の協力隊活動後任に当たる男性隊員がお姉さんのところにお泊りにきました。夜ご飯は自転車鳥。日本代表の監督の前にブルキナで監督をしていたトルシエ監督は、雑誌のインタビューでブルキナではこれがおいしかったと答えてたそうです。自転車鶏、仏語直訳!!! プレ(鶏)・ビシクレット(自転車)といいます。昔は自転車の車輪で、回しながら焼いていたそうですが、今では機械で回っています。清潔とは言いがたいですけれど、おいしいですよ!自転車どり.JPG
自転車鳥お料理中.JPG
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2008年10月04日

確認作業

9月28日。今日は日曜日。石けんプロジェクトを開始するこの機会に、私がそもそも西アフリカにはまり込んだきっかけ「伝統音楽」を身体全体で味わって、うまく言葉にできない何かを確認しておきたくて、今日は「キャバレー」に連れて行ってもらうことにしました。

キャバレーといっても、こちらのキャバレーは日本と意味が違っています。多くは昼間に営業していて、ひょうたんで伝統的な自家製ビールを飲めるオープンで粗末な小屋なのですが、日曜日には伝統音楽演奏が入るところも少なくありません。今日はそこに伝統的ビールと伝統音楽を楽しみに行こうというお話なのです。これをどうしてもボボでしたかった理由があります。

今滞在しているボボ・デュラッソという町は、アフリカ伝統音楽に関心のある多くの人が知っている「ファラフィナ」という音楽グループの出身地です。ファラフィナというのは、ボボにマハマ・コナテというバラフォンの達人が開いた伝統音楽学校の出身グループがつける名前だそうで、いくつかグループが存在します。ちなみに意味は「アフリカの人」だそうです。

31DWMANKDFL._SL160_AA115_.jpg 日本では初代ファラフィナのCDがいくつか手に入りますが、その中にボロマコテというアルバムがあります。このボロマコテ、私が居候中のおうちの近くなのですが、ファラフィナの学校が存在する地区名で、多くの生演奏付きキャバレーがあるのです。行くしかないでしょう(笑)







キャバレーの演奏1.JPG お姉さんと協力隊隊員の男性ひとり、計3人でお出かけしました。途中、なんだか非常に盛り上がっている箇所が。そこは何でもロビ族という人たちの集会所のようなところだそうで、後で様子を見に行くことにしました。先にキャバレーを探して右往左往。どうも、まだ始まっていない。3件目にいたおじさんが「お前たち、音楽が聞きたいのか?」と、別のところに案内してくれました。入ってみると、もう既に演奏が始まっていて、盛り上がっています。早速一番前の席に案内してもらい、現地ビール、ドロを注文しました。1リットル150CFA。コーラの小さいびんが250CFAくらいなので、相当安いです。私たちが座ってすぐに西洋人の集団が来て、写真をバシャバシャ撮っていたので、私も思わず数枚撮影しました。





カラバッシュのドロ.JPG ドロ自体はそんなに強くありません。こんな感じでひょうたんに入れてのみます。置きやすいように下にパイプから作ったプラスティック製の輪が置いてあり、蝿よけのふたが渡されます。回しのみも結構多く、また、ボトル単位(空き瓶利用)で頼むので、多すぎたら周囲におすそわけしたり。





キャバレーのお客さん.JPG しばらくすると、隣のお兄ちゃんが「ミュージシャンにドロをおごってやってくれ」といいます。おひねり代わりに2リットル注文すると、大きなタンクで運ばれてきました。どうやら、向こうの外国人グループと一緒にしてもらえたようです。






キャバレーで踊る.JPG お酒が横に置かれた途端、とてもダイナミックな演奏になってきました。音楽の分の料金はとられません。でも、ジンベの演奏者等が回ってきて、おひねりを要求されます。久しぶりに間近に聞く西アフリカ伝統音楽。ほんと、かっこいい。前の少し広くなった場には、いい具合に出来上がったおじさんたちが踊りにきます。伝統的な帽子をかぶり革靴を履き、片手に仏語の小説を持ち、きれいな彫刻の入った杖を持っためがねのおじいちゃんなんかも踊っています。よれよれのおじちゃんも気持ちよさそう。音楽は、周囲のミュージシャンが交代しながら演奏しますが、ときどき連弾みたいに別の人が入ったり、ソロががんがん入ったりします。会場とやりとりしながら、演奏がどんどん盛り上がります。歌ありの曲ではみんなのコーラスが入ります。

演奏の合間合間に、アクセサリーや懐中電灯、たばこ、お菓子、靴下なんかを売りにきますので、適当に冷やかしていると、頭に大きななべやたらいを載せた女性が回ってきました。食べ物です!なんだろう、と観察していると、毛虫でした!!!

シュニール.JPG このあたりでは毛虫を食べる人たちが住んでいます。毛虫ソースかけごはんや、毛虫のから揚げ、毛虫サンドなど、結構バリエーションも豊か。この毛虫は特別で、シアバターの木にしか付かない毛虫なのです。生きているときはきれいな色をしていて結構毒々しいのですが、市場で売られるときには、乾燥されたりして黒くなっています。好きな人いわく「小エビ」の味なのだとか。私にはやっぱり虫の味としか感じられなくて、多くは食べれませんでした。でも、ここで毛虫に会うなんて、これは運命。素敵な取り合わせ!ということで、早速一皿注文。

シュニールを食べる.JPG なんと、毛虫の煮込みでした。みんな初めての料理で半信半疑で食べてみると、びっくり!!!おいしい!!!毛虫の煮込みのスープもいいダシが出ていて、思わず飲み干すくらい、おいしかったのでした。みんなでびっくりして食べていると、西洋人グループが近寄ってきて写真を撮り始めました。でも、ひとりの男性以外、決して試そうとはしませんでした。案外、アフリカを旅行する西洋人でも、食に対して保守的な人が多いです。その男性でも一世一代の勝負くらいの勢いで食べていました。日本人のほうがよっぽど適応力がありますね。






周囲は総勢50-60名はいたでしょう。結構地位のありそうな人たちや美人なお姉さん、よっぱらってへろへろのおじいちゃん、ラスタのお兄ちゃんまで、幅広い人たちが集って、楽しんでいます。

そうこうして夕方に近づき、ドロが売り切れ、お開きとなりました。そこで、来る途中に出会ったロビ族の人たちの集いを覗きに行こうということになりました。着いてみると、さっきよりずっと盛り上がっています。ポリオの後遺症で手足が不自由な男性が太鼓をたたき、バラフォンと合わせて演奏しています。それぞれの民族独自のダンスがあるのですが、ロビのダンスは、ひじを曲げて手を広げて少し前に出し、胸部だけを前後左右にすばやく動かします。すごーく難しいです。

私以外の2名はしきりに挨拶しています。どうやら知り合いが多く居る様子。地位の高い人も少なくなく、わたしたちはここで、ドロに加えてホルモンの煮込みスープ&豆の粉を水でねってふわふわに揚げたものをおごってもらいました。

当初の目的は十分果たせました。例のものはきちんと確認できたと思います。がんばります!つぼ.JPG



posted by A DANSE at 03:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月02日

お誕生日。

9月27日。前日、PAMACの同僚から電話があり、10月1日に出発予定だった出張に、9名も行くことが判明し、わたしは行けないことに。結局、お姉さんの勧めで10月4日までお家に居させていただくことになりました。

理由はいくつかあり、
1.石けん製造についてBanforaでまだ交渉できる状態ではないこと。
2.Boboで共同研究者たちと話し合いする必要があること。
3.恐らく9月30日はイスラム教のラマダン明けのお祭りでお休みになり、祝日の前日も昼すぎまでで仕事が終わること。
4.Boboでも女性グループ等が石けんを作っており、それを見に行きたいこと。
5.Youtubeでl'Occitanneが作ったビデオがいくつかあり、中でもボボの石けん工場のビデオに関心を持っていたこと(ロクシタンの石けんを作っているらしい)
6.Banforaに行くプロジェクトチームの人たちがBoboのお姉さんのお家を経由していくこと。

などなど。お姉さんとも、そのご子息「じゃいあん」とも遊ばないといけないし。

今日は早朝、実はとても大切なお約束がありました。相手は、ボボ在住のやさしいおじいちゃんと通訳をしてくれる男前なおばちゃんです。結構、隊員がお世話になっていて、私も以前、とても大切なお話を教えてもらいました。簡単に言うと、予言(占い?)とおまじないです。当たるかどうか、おまじないの効果があるかないかというのは、基本的にその人がどういう文脈で人生を送っているか、ということなので言及は避けますが、わたしはこのおじいちゃんとおばちゃんが理屈なしに大好きで、今回、彼らとの再会を一番楽しみにしていました。そして、今回もいろいろ教えてもらいました。心の中でそっと、大切にしたいと思います。おじいちゃん、どうぞ元気で長生きしてください。おばちゃんも健康でありますように。

続いて、ついでに靴を取りに行くというお姉さんと中古の靴の露店へ。案外、ブランド物の靴が埋もれていたり、なかなかの楽しさです。わたしも今回は靴を持ってきていなくて、いくつか買いました。すべて一足500円くらい。お姉さんはなんと、フェンディのかっこいい靴をゲット。状態も新品に近く、500円はお買い得です。他にも、コートなんかも掘り出し物があったりします。

お昼ははBobo近くのマンゴの町、Orodaraの隊員のお誕生日会とかで、昔からの知り合いのブルキナベ(ブルキナ人)のお店に行くというので、挨拶がてらついていくことに。

結局、彼は旅行中ということで他のお店に行き、とても元気な隊員たちと楽しくご飯を食べました。ブルキナではめったに飲めない生ビールを片手に、ポークを土製の釜で焼いたものや焼きとうもろこしなどなど。やっぱり、おいしい!
とうもろこしと生ビール.jpg

jaian.JPG

お姉さんの子どもは、町を歩いて商売しているお兄ちゃんから、こちらの民族服とかっこいいサングラスを買ってもらい、村長だーと大喜び。とってもかわいいです。


一度お家で一休みし、今度は最近盛り上がっているという夜の箱(ディスコ)へ。でも、さすがに疲れていたので、8時過ぎには帰宅しました。はい。残った人たちはその後、コートジボワール出身のお姉さんたちのいる飲み屋さんへ消えていきました。エイズ専門家としては、ちょっと気になる場所だったけど、眠気(年齢???)には勝てず・・・

少しだったけど、老いも若きもガンガン踊る久しぶりのブルキナディスコは楽しかったよ!!!

posted by A DANSE at 21:32| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボボに到着

ごぶさたしています。まとめてここ最近の毎日をお届けします。

9月26日。とうとうRAKIETAのバスで移動。きっちり5時間かかりました。Banforaに本社があるのですが、Ouagaから乗るのは初めて。新しくて素敵なバスです。

RAKIETA GoldensDragon.jpg


ブルキナファソの大都市間移動バス、特にワガ-ボボ間は大音響の音楽ビデオ&コートジボワール製お笑い映画上映を除けば、とても快適。しかも、今回使ったRAKIETAの待合所は、日本でもよくみかけるような、素敵な長いすが置いてあり、シャープのエアコンがついて、大型薄型TVが見れてびっくり。そうそう、ブルキナのこういった高級系のバス乗り場では、入場が制限されているので、割と安全。預けたい荷物を荷物係のお兄ちゃんに渡すと、お兄ちゃんはマスキングテープに名前や行き先、座席番号を書いて貼ってくれます。あとはそのまま、あまり目を光らせて見張っていなくとも、きちんと荷物室に詰め込んでいってくれます。RAKIETAでは荷物を入れる前に、荷物室のお掃除をしていました。



rakieta Nimotsu.jpg

荷物係のお兄ちゃんたち。このお兄ちゃんたちが責任もって荷物を積み込んでくれます。

Nimotsu.jpg

積み込みを待つ荷物たち。行き先などを書いた黄色いテープが貼ってあるのが見えます。

快適にBoboに到着し、2003年からBurkinaでお姉さんのような存在の協力隊スタッフのお家へ。ひさしぶりにたくさんお話して情報交換し、ゆっくりさせていただきました。さあ、久しぶりのブルキナ西部での生活。はじまりはじまり〜
posted by A DANSE at 20:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする