2008年10月04日

確認作業

9月28日。今日は日曜日。石けんプロジェクトを開始するこの機会に、私がそもそも西アフリカにはまり込んだきっかけ「伝統音楽」を身体全体で味わって、うまく言葉にできない何かを確認しておきたくて、今日は「キャバレー」に連れて行ってもらうことにしました。

キャバレーといっても、こちらのキャバレーは日本と意味が違っています。多くは昼間に営業していて、ひょうたんで伝統的な自家製ビールを飲めるオープンで粗末な小屋なのですが、日曜日には伝統音楽演奏が入るところも少なくありません。今日はそこに伝統的ビールと伝統音楽を楽しみに行こうというお話なのです。これをどうしてもボボでしたかった理由があります。

今滞在しているボボ・デュラッソという町は、アフリカ伝統音楽に関心のある多くの人が知っている「ファラフィナ」という音楽グループの出身地です。ファラフィナというのは、ボボにマハマ・コナテというバラフォンの達人が開いた伝統音楽学校の出身グループがつける名前だそうで、いくつかグループが存在します。ちなみに意味は「アフリカの人」だそうです。

31DWMANKDFL._SL160_AA115_.jpg 日本では初代ファラフィナのCDがいくつか手に入りますが、その中にボロマコテというアルバムがあります。このボロマコテ、私が居候中のおうちの近くなのですが、ファラフィナの学校が存在する地区名で、多くの生演奏付きキャバレーがあるのです。行くしかないでしょう(笑)







キャバレーの演奏1.JPG お姉さんと協力隊隊員の男性ひとり、計3人でお出かけしました。途中、なんだか非常に盛り上がっている箇所が。そこは何でもロビ族という人たちの集会所のようなところだそうで、後で様子を見に行くことにしました。先にキャバレーを探して右往左往。どうも、まだ始まっていない。3件目にいたおじさんが「お前たち、音楽が聞きたいのか?」と、別のところに案内してくれました。入ってみると、もう既に演奏が始まっていて、盛り上がっています。早速一番前の席に案内してもらい、現地ビール、ドロを注文しました。1リットル150CFA。コーラの小さいびんが250CFAくらいなので、相当安いです。私たちが座ってすぐに西洋人の集団が来て、写真をバシャバシャ撮っていたので、私も思わず数枚撮影しました。





カラバッシュのドロ.JPG ドロ自体はそんなに強くありません。こんな感じでひょうたんに入れてのみます。置きやすいように下にパイプから作ったプラスティック製の輪が置いてあり、蝿よけのふたが渡されます。回しのみも結構多く、また、ボトル単位(空き瓶利用)で頼むので、多すぎたら周囲におすそわけしたり。





キャバレーのお客さん.JPG しばらくすると、隣のお兄ちゃんが「ミュージシャンにドロをおごってやってくれ」といいます。おひねり代わりに2リットル注文すると、大きなタンクで運ばれてきました。どうやら、向こうの外国人グループと一緒にしてもらえたようです。






キャバレーで踊る.JPG お酒が横に置かれた途端、とてもダイナミックな演奏になってきました。音楽の分の料金はとられません。でも、ジンベの演奏者等が回ってきて、おひねりを要求されます。久しぶりに間近に聞く西アフリカ伝統音楽。ほんと、かっこいい。前の少し広くなった場には、いい具合に出来上がったおじさんたちが踊りにきます。伝統的な帽子をかぶり革靴を履き、片手に仏語の小説を持ち、きれいな彫刻の入った杖を持っためがねのおじいちゃんなんかも踊っています。よれよれのおじちゃんも気持ちよさそう。音楽は、周囲のミュージシャンが交代しながら演奏しますが、ときどき連弾みたいに別の人が入ったり、ソロががんがん入ったりします。会場とやりとりしながら、演奏がどんどん盛り上がります。歌ありの曲ではみんなのコーラスが入ります。

演奏の合間合間に、アクセサリーや懐中電灯、たばこ、お菓子、靴下なんかを売りにきますので、適当に冷やかしていると、頭に大きななべやたらいを載せた女性が回ってきました。食べ物です!なんだろう、と観察していると、毛虫でした!!!

シュニール.JPG このあたりでは毛虫を食べる人たちが住んでいます。毛虫ソースかけごはんや、毛虫のから揚げ、毛虫サンドなど、結構バリエーションも豊か。この毛虫は特別で、シアバターの木にしか付かない毛虫なのです。生きているときはきれいな色をしていて結構毒々しいのですが、市場で売られるときには、乾燥されたりして黒くなっています。好きな人いわく「小エビ」の味なのだとか。私にはやっぱり虫の味としか感じられなくて、多くは食べれませんでした。でも、ここで毛虫に会うなんて、これは運命。素敵な取り合わせ!ということで、早速一皿注文。

シュニールを食べる.JPG なんと、毛虫の煮込みでした。みんな初めての料理で半信半疑で食べてみると、びっくり!!!おいしい!!!毛虫の煮込みのスープもいいダシが出ていて、思わず飲み干すくらい、おいしかったのでした。みんなでびっくりして食べていると、西洋人グループが近寄ってきて写真を撮り始めました。でも、ひとりの男性以外、決して試そうとはしませんでした。案外、アフリカを旅行する西洋人でも、食に対して保守的な人が多いです。その男性でも一世一代の勝負くらいの勢いで食べていました。日本人のほうがよっぽど適応力がありますね。






周囲は総勢50-60名はいたでしょう。結構地位のありそうな人たちや美人なお姉さん、よっぱらってへろへろのおじいちゃん、ラスタのお兄ちゃんまで、幅広い人たちが集って、楽しんでいます。

そうこうして夕方に近づき、ドロが売り切れ、お開きとなりました。そこで、来る途中に出会ったロビ族の人たちの集いを覗きに行こうということになりました。着いてみると、さっきよりずっと盛り上がっています。ポリオの後遺症で手足が不自由な男性が太鼓をたたき、バラフォンと合わせて演奏しています。それぞれの民族独自のダンスがあるのですが、ロビのダンスは、ひじを曲げて手を広げて少し前に出し、胸部だけを前後左右にすばやく動かします。すごーく難しいです。

私以外の2名はしきりに挨拶しています。どうやら知り合いが多く居る様子。地位の高い人も少なくなく、わたしたちはここで、ドロに加えてホルモンの煮込みスープ&豆の粉を水でねってふわふわに揚げたものをおごってもらいました。

当初の目的は十分果たせました。例のものはきちんと確認できたと思います。がんばります!つぼ.JPG





posted by A DANSE at 03:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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