どんどん盛り上がるカリテバター研修。
今日は「Barattage」と呼ばれる攪拌作業です。
でも、前日、製粉小屋で問題が起こっていました。
製粉小屋の2人いるスタッフのうち、ひとりが病気になってしまい、すべてのペースト化ができず、少し離れた村まで持って行かなければならなくなったのです。23時頃になっても終わらず、結局朝にやっと終わったみたいです。
できたてのペーストはまだ熱を持っており、今日の作業が難しくなるということで、今朝終わったばかり、または昨晩遅くに終わったものは、水を混ぜて1時間くらい冷ましていました。通常は一日程度置いて冷ますようです。
いよいよBarattageの開始です。
最初はペーストにお湯を足し、少しずつ水を足してゆきます。ペーストに手を突っ込んで、激しくたたくようにかき回してゆきます。
2人だとこんな感じ。
実際のペーストは、一番最初こんな感じ。
だんだん変化してゆきます・・・丁度、ホイップクリームのようです。
↑ ほぼ出来上がり状態。
2人で約30分。1人だと約1時間かかります。すごい重労働。中腰で腕を回し続けるのは、私には無理でした。。。
でも、このホイップクリーム、とても肌によさそうです。Barattageをさせてもらったあと、お肌はしっとり!
ホイップクリーム状がちょっと分離ぎみになってきたら、ゆっくりまぜながら水を加えて分離をすすめます。
分離したバターを取り出してボール状にして別容器に移します。
アップにするとこんな感じ。
てんこもりのカリテバターホイップ。
バターを取り出した後は、研修開始前に地面に掘った穴に捨てます。ガーナなどで、家畜にえさとして食べさせる、というのをよく耳にしますが、これ、家畜の健康によくないそうです。たぶん、酸性度が高いからでしょう。この研修では、地面の穴に集めることで、水分を飛ばし、燃料にするのが一番いいと薦めています。
Barattageが終わった頃、お昼となりました。
今日はさつまいもフライとバオバブソース&トー。トーとはとうもろこしなどの粉をお湯で練ったもので、それにシチューのようなソースをつけて食べます。今日はバオバブソース。おいしいです。
昼からはできあがった「カリテバタークリーム」を火にかけて不純物を取り除き、布で濾します。
まず、火にかけたなべに少し水を入れます。
続いて、バターを入れてゆきます。
熱せられて、バターが溶けます。
さらに加熱します。
底に不純物がたまってきますので、それを取り除きます。
十分火が通ったら、火から下ろし、表面の不純物を取り除き、水を入れて少しさまします。
次に、たらいに水を張ります。
そこに、先ほどのバターを布で濾しながら流しいれます。
お日様の光にきらきら。きれいです。
もう一度上に浮くバターだけをすくい、なべに移して、火にかけます。
わざとすべて取りきらず、残ったバターと水をひとつのたらいに集め、水が混ざらないように気をつけながら、丁寧にバターをすくいとっていきます。
なべの中の音が変わってきたら火からおろしてたらいに移し、冷まします。
でも、実際、他と比較すると、この村のバターはちょっと緑っぽいです。これ、製粉所で軽油が混入した場合にこんな色になるとか。影響は少ないとはいうものの・・・気になります。
今回、私が日本に持って帰ったのは、もうひとつの村のバターで、こちらはそういった混入などのないきれいな黄金色のバターでした。
汲み置きしてあった水が少なくなってきたので、みんなで水を汲みに行きました。これが井戸の様子。足踏み式の井戸です。結構、軽いんですよ!子どもたちもよくお手伝いで踏んでいます。
帰りにカリテの木を写してみました。
ブルキナファソ西部では、カリテの木はコットン畑近くで簡単に見つけることができます。コットンはブルキナの数少ない産物で、有数の産地となっています。主に西部で収穫されるので、バンフォラ市にもたくさんの畑があります。
奥に見えているのがカリテの木です。
なぜコットン畑にカリテの木が目立つのか。カリテの木はゆっくり育つだけあってとても堅く、焼畑や野火の火に負けずに焼け残っているようです。また、有用樹として残されている、というのも理由のひとつ。
森に入っちゃうと、多くの木々があるので、逆に目立たなくなるんですよー
あ、そう。帰り道、ちょっとした出来事が。
かばさんと遭遇しました。
先日、他の日本人が同じ道を帰宅途中に見たと聞いていました。で、見たのです。私もかばは見たことがありますが、こんな近くでこんなかばを見たのは初めて!
映像でどうぞ!!!
子どもたちが遊ぶため池。すぐ横は田んぼになってます。
よーく、奥に目をこらすと。。。いたーーー
おっきく口を開けてもぐっちゃいました。
ぞうも運がよければ見ることができ、ライオンも少しだけいるみたいです。東アフリカや中央アフリカとは比べ物になりませんが、西アフリカにも動物さんたちはいるんですよ。